インプラント治療のトラブル・失敗

インプラント治療のトラブルや失敗、予備知識についてご紹介します。

治療の失敗やトラブルは、なぜ起きる?

インプラント治療に関する失敗やトラブルが急増しています。その原因としてはインプラントが認知されことで治療数が増加し、比例して失敗やトラブルに関するニュースや情報量が増えたこともありますが、一説によれば...

十分な研修を受けていない治療経験の浅い歯科医師が失敗やトラブルを起こすケースが多い

と言われています。

インプラント治療のトラブルや失敗

当サロンは開院以来インプラント治療をしてきましたが大きなトラブルは今までにありません。ですが、失敗やトラブルがゼロだった訳ではありません。
その為、大きなトラブルにならないようたとえ小さな失敗やトラブルであっても原因を十分に検証し、改善した治療やサービスを提供するよう心がけています。

失敗やトラブルの原因

インプラント治療の失敗やトラブルの原因についてご説明します。

  • 歯科医師の説明不足
    歯科医師の説明不足 インプラント治療は外科処置が必要ですし、高額な治療費がかかるため、十分に説明を行わないとトラブルが起きやすくなります。
    例えば、奥歯のインプラント治療では機能性を重視し、インプラント周囲炎が起こきにくいよう、上の歯を「ネジ止め式」にする治療法が増えています。
    ところが、上の歯が見える場所にネジ穴が見えてしまう(処置として白いプラスティックでカバーしますが…)ので、説明不足があると患者さまの不満に繋がることがあります。
    また、骨結合する確率や炎症が起きる可能性なども十分に説明しておかないと、偶発症であってもクレームにつながります。
    これらの例からもインプラント治療の説明はメリットばかりでなくデメリットやリスクもしっかり説明してもらうことが重要です。
  • インプラント手術の失敗・トラブル
    インプラント治療前の検査 インプラント治療において血管や神経を損傷する失敗は命に大きな影響を与える場合があるので、絶対に事故を起こさないよう準備を万全にしておく必要があります。
    血管や神経の損傷を防ぐには事前に「CT撮影」による診断をするだけでなく、可能であれば「ガイド」と呼ばれる、位置を決める器具を使って手術することが望まれます。
    また、手術の失敗ではなくても「偶発症による手術後の内出血・ひどい腫れが出る場合」もあるので、この様な事例を患者さまに事前説明しておくことも大切です。
  • 骨結合しない(オッセオインテグレーション)失敗・トラブル
    骨結合しないトラブル しっかり埋め込んだはずのインプラントであっても、上顎の1次手術をしてから「4~6ヶ月」、下顎は「2~3ヶ月」した段階で、まれに骨結合が得られずインプラント除去をしなければいけない場合があります。その確率は上顎で「10%弱」、下顎で「5%弱」とけっして低い確率ではありません。
    骨結合しない原因は、手術時の温度上昇による骨の火傷や術後の感染などと言われていますがインプラント医がどれほど完璧だと思える手術をおこなっても骨結合が得られないことは稀にあります。
    もし、骨結合しなかった場合はインプラントを除去してから、骨の治りを待ってインプラントの再埋入処置を行います。当サロンの場合、再度の手術費用はかかりませんが手術を再度うけてもらう必要がありますし、治療期間が長くなってしまうデメリットが生じます。
  • インプラントの位置の失敗
    インプラントの位置による失敗 インプラントの位置による失敗は前歯と奥歯で異なります。
    前歯の場合、適切なポジションにインプラントを埋入しないと、上部構造や上に入れる歯のセラミックが審美的に綺麗に入らない事があります。最悪の場合はインプラントを除去し、適切な位置へ再埋入することになります。
    奥歯の場合、インプラントを入れる位置によっては咬み合わせが悪く、うまく咬めない事があります。下顎のインプラントの場合、内側すぎる場所にインプラントが入っていると舌の動きを阻害してしまうケースもあります。この様な状況の場合は残念ながらインプラントを除去してから適切な位置に再埋入する必要があります。
    最近、当サロンでは他院で行われたインプラント治療の「リカバリー(再治療)」をするケースが増えています。
  • 歯茎のトラブル
    歯茎のトラブル 歯茎のトラブルは前歯と奥歯で違ってきます。
    前歯の場合、インプラントを入れた時は綺麗なのですが、数年たってからインプラントの根っこ部分の歯茎が退縮してしまう事があります。そうなるとメタル部分が露出し、見た目がとても悪くなってしまいます。
    特に歯肉が薄い方に起こりやすいので、該当する方は事前に歯肉を増やす処置を行って予防することが大切です。また、退縮後に歯肉を移植することもあるのですがインプラント周りに歯肉を移植するのは難しいのが実情です。
    奥歯の場合、インプラント周りにしっかりした歯茎がないと歯磨きがしにくく、汚れが溜まるとインプラント周囲炎を引き起こしやすくなる事例が報告されています。
  • 上に入れる歯の失敗・トラブル
    上に入れる歯の失敗・トラブル インプラントの上に入れる歯のことを「上部構造」と呼びますがこの上部構造のトラブルは他よりも多い傾向にあります。
    具体的なトラブルとしては上部構造の「セラミックのチッピング(一部が欠ける)、セラミックが完全に割れる、上の歯が外れる、アバットメントと言われるネジのゆるみ、インプラントの歯と天然歯の間が数年で開いてくる」などです。
    インプラントは、インプラント体とアバットメント(真ん中の中間構造体)、上部構造の3つのパーツからできています。そして、インプラントに過剰な力が加わらないよう安全装置の役割としてアバットメントのネジがゆるんだり、上の歯が脱離することを、患者さまに事前説明しておく必要があります。
  • インプラント周囲炎によるトラブル
    インプラント周囲炎を防ぐメンテナンス 昨今、世界中のインプラント学会で多く報告されているのがインプラント周囲炎によるトラブルです。
    インプラントはチタン製なのでインプラント自体は虫歯になりませんが、インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病のような症状を引き起こすことがあります。
    この症状が進行してしまうとインプラントを除去して再埋入しなくてはならない場合もあります。
    インプラント周囲炎は「歯周病のある方、喫煙者、お口のお手入れをあまりされない方」に起きやすいと報告されています。中には術後6~7年経過してから急に起きる場合もあるので、治療後は必ず定期メンテナンスを受けてください。

トラブルを避けるための心構えと知識

インプラント専門医からの治療説明

インプラント治療は大なり小なり外科手術が伴うリスクある治療です。その為患者さまには担当医から十分に事前説明をしてもらい、リスクを含めた検討をして、納得できてから治療へ踏み切る慎重さを持ち合わせてほしいと願っています。
また、治療後のトラブルを防ぐにはお家でのホームケアと医院での定期メンテナンスをしっかり受けてもらうことが大切になります。

では、当サロンがインプラント治療をするにあたって知っておいてほしい主な項目をご紹介します。

  • 手術は局所麻酔を行い、歯肉を切開して、歯槽骨に専用ドリルで穴を開けます。歯槽骨の状態によっては骨補填剤を使用する場合があります。もし、特別なガイドを使用する場合は歯肉の切開は行いません。
  • 手術後、約1週間から10日で抜糸を行います。必要であれば翌日に消毒に来て頂きます。
  • 手術後は手術した部位に腫れや痛みがでますが、通常は4~7日で鎮静します。ですが、まれに内出血や一時的なしびれが出る場合もあります。
  • インプラントの生着率は90~95%程度と言われています。もし生着しなかった場合はインプラント体の除去を行い、可能なら再埋入を行います。通常、再埋入は骨の再生を約1~4ヶ月ほど待ってから行います。再埋入に伴う費用は医院で負担しますが、お薬の代金、再診料、検査料などは患者様に負担していただく場合があります。

次にインプラント治療のトラブルに関する知識をご説明します。

インプラントはオッセオインテグレーションと呼ばれる、骨との結合を得ることができれば長期的に良い状態が期待できますが、初期段階で骨と結合しないケースもあります。生着率は上顎で90%、下顎で95%と言われています。
うまく行かない理由は様々ですが、インプラントを埋入する時に熱を与えすぎて骨が壊死を起こす場合や術後に細菌感染を起こす場合が多いと言えます。
その為技術や経験のあるインプラント専門医でも、多くの手術をするほど100%の成功を持続するのは難しいのが実情です。

もうひとつ、インプラント治療におけるリスクが「神経の損傷」です。下顎の骨の中に通っている神経を治療時に誤って傷つけてしまうと、しびれ等の症状が残る場合があります。しびれは軽度なら数ヶ月で回復しますが、重症になると長期間に渡って麻痺が残ることもあります。
この神経の損傷は術前にCT検査をすることで、ほとんど防止することが可能です。とは言え、人の行う行為ですから100%の安全と言う訳ではありません。

欠損治療法の検討(インプラント、ブリッジ、入れ歯)

この様にインプラント治療にはリスクがあることをご理解していただけたかと思います。

歯の欠損治療をする場合、選択肢としてはインプラント以外にも入れ歯やブリッジなどが考えられますが、どの治療法にもメリットとデメリット、そしてリスクが存在することを覚えておいてください。
選択の基準としては治療時のリスクだけでなく、噛める喜びの度合いや長期的に見たお口の健康、審美性、治療期間や費用などを総合的に考えることが重要になります。あなたのお口に合った良い選択ができることを願っております。

歯の悩み相談

当サロンでは、インプラントの悩みを少しでも解消できるよう日本口腔インプラント学会認証医でJMMインプラント臨床マイスターの中野が「ライン」や「メール」で直接お答えいたします。お気軽にご利用ください。
※無料相談の対象:岡山在住で当院に通院できる方。

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